02ヒト幹細胞培養液とは?成分や美肌力を高める秘密について
ヒト幹細胞培養液とは?成分や美肌力を高める秘密について解説
最近、コスメやエステなどの美容業界でよく耳にする成分「ヒト幹細胞培養液」ですが、なんとなくお肌にいいイメージはあるものの、実際の効果はわからないという方が大半です。 実は、「ヒト幹細胞培養液」というのは、最先端の再生医療で注目されている成分で、自分の体の細胞を活性化し蘇らせる効果が期待されています。 その「ヒト幹細胞培養液」を美容に応用したのが、ヒト幹細胞コスメです。 この文章では、ヒト幹細胞培養液の正体から、美容において期待できる効果まで詳しく解説します。 是非最後までご覧ください。
幹細胞とは
ではまず、ヒト幹細胞培養液という言葉に含まれる「幹細胞」とは何か?から説明していきます。 幹細胞は、自分自身を複製する能力「自己複製能」と、自分以外の様々な細胞に分化する能力である「多分化能」を持つ特殊な細胞です。 通常の細胞は、自分と同じ種類の細胞として分化できても、自分以外の種類の細胞には変化できません。 例えば、皮膚を構成する角層細胞は角層細胞にのみ分裂・成長できるものの、血や骨の細胞には変化することはないです。 ところが、幹細胞は自分と同じ種類に分化するのは当然である上に、「他の種類の細胞にもなれる」特別な性質を持っています。 「多能性幹細胞」は「胚性幹細胞」を代表とするどんな種類の細胞にも分化できる性質を持っています。山中教授が発見したiPS細胞も「多能性幹細胞」です。 「組織幹細胞」は「神経冠幹細胞」をはじめとした、ある程度限られた種類の細胞に分化できる性質を持っています。「神経冠幹細胞」であれば、「神経細胞」「シュワン細胞」「筋線維芽細胞」「軟骨細胞」および「メラノサイト」などに分化できます。
ヒト由来・植物由来・動物由来
幹細胞には、主に3つの由来に分類することができ、ヒト由来・植物由来・動物由来のものがあります。 その名の通り、人の細胞から得られたものをヒト由来の幹細胞、植物の細胞から得られたものを植物由来としています。また、人の細胞に近い構造をもつ豚や馬などの動物から得られたものが動物由来の幹細胞です。 現在、医療や美容において非常に注目されているのが、人の皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞で、ヒト脂肪幹細胞と呼ばれています。 このヒト脂肪幹細胞を培養する際の“上澄み液”(培養液)には、多くの成長因子を含む百十種類の活性物質が含まれており、その培養液を化粧品の材料として使用する技術が開発されました。 ヒト脂肪幹細胞培養液は、人間の細胞をもとに作り上げられているため、人の体や細胞との親和性が高く、植物や動物由来のもの以上に有効性や安全性が期待できると考えられています。
細胞を作る素
人間は約60兆個の細胞で構成されています。既に述べたように、幹細胞には特別な働きがあり、分裂して同じ細胞を増やしたり、ケガや病気で組織が失われた場合、その細胞に変化して損傷した箇所を修復したりします。 つまり、幹細胞は複数の細胞を生み出す素として考えられ、この幹細胞の特殊な能力を再生医療に活用する動きが活発になっており、損傷した組織を再生させる研究が進んでいます。 また幹細胞には、胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などと呼ばれるものが存在し、特にiPS細胞は、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞したとこで一気に有名になりました。 iPS細胞も幹細胞の一種であり、幹細胞の研究は日々進んでいます。
ヒト脂肪幹細胞培養液とは
ヒト脂肪幹細胞培養液は、ヒトの皮下脂肪から採取したヒト脂肪幹細胞を培養する際に抽出した上澄み液のことです。 人が本来持っている細胞を活性化させるため、皮膚の真皮では丈夫なたんぱく質が生成され肌のハリを作り、表皮では角層細胞を量産させて、正常な新陳代謝や肌の生成を促進させます。 このように、ヒト脂肪幹細胞培養液は一時的・部分的な対処法ではなく、細胞そのものを刺激し肌を底上げしてくれるものなので、あらゆる肌悩みに効果的なところが特徴です。 ヒト脂肪幹細胞培養液は、しわ、くすみをはじめ、肌悩みへのアプローチが期待できるため、エステやコスメに利用されるケースも増加傾向です。
ヒト脂肪幹細胞培養液の成分
ヒト脂肪幹細胞培養液は、ヒト脂肪幹細胞の分泌成分により、再生医療にも使用される細胞活性化成分を含みます。 またコラーゲンやヒアルロン酸、たんぱく質や成長因子、サイトカインなどの豊富な美肌成分を含有しています。 これらの働きにより、シワ改善効果や美白効果、抗酸化作用、発毛・増毛効果等、様々な効果が期待できる、非常に注目度の高い成分です。 また、ヒト脂肪幹細胞培養液はやはり人由来の成分なので、人間の体内に入ると高い効力とその効果が継続します。 人間の細胞の内部や表面には、特定の物質と結合して、細胞内でその機能を引き起こす「レセプター」という鍵穴なようなものがあるのが特徴です。 ヒト脂肪幹細胞培養液には、その穴に合致する鍵になる成分である成長因子が豊富に含まれていて、その成長因子がレセプターに合致することで、細胞が活性化します。
肌の土台コラーゲン
ヒト脂肪幹細胞培養液を加えた細胞では、コラーゲンを作る働きが活性化します。 コラーゲンは、肌の奥に存在しており、細長い繊維状で細かい網のように張り巡らされた、肌の土台です。 ハリのある肌には、コラーゲンが欠かせません。 人の皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つで構成されており、コラーゲンが大部分を占めているのが真皮です。 真皮は肌のハリや構造を保つのに重要な役割を果たしています。コラーゲンの間に存在するヒアルロン酸、エラスチンも肌を健やかに保つ重要な存在、これらが衰えると、肌のハリや弾力が失われ、たるんだ肌になってしまいます。
細胞の隙間を満たすヒアルロン酸
真皮に多く存在するコラーゲンの隙間を埋めるのがヒアルロン酸ですが、残念ながら加齢によりヒアルロン酸も減少します。 体内のヒアルロン酸は30代から急に減り始め、40代では赤ちゃんの頃と比べて 50%まで減少し、60代になると25%まで減るといわれています。 このように加齢によるヒアルロン酸の減少は、肌のみずみずしさやハリを低下させ、乾燥肌やシワ・シミの原因となります。 ヒト脂肪幹細胞培養液を加えた細胞では、コラーゲンが増加するのと同じくヒアルロン酸の生成も活発になります。 ふっくらと弾力のある肌を作っている立役者がヒアルロン酸ですから、肌のみずみずしさをキープするためには、ヒト脂肪幹細胞培養液にてヒアルロン酸を増加させるのがポイントです。
サイトカイン・成長因子
ヒト脂肪幹細胞培養液には、様々な種類のサイトカイン(細胞を活性化する物質)や成長因子が溶け出し、豊富に含まれていると言われています。 例えばヒト脂肪幹細胞培養液がたっぷり含まれたコスメを使うことで、たんぱく質などの生成が活性化され、肌の弾力性が増す効果が期待できます。 基本的に人の細胞は28日ごとに生まれかわるものですが、年齢を重ねていくにつれターンオーバーが遅くなる傾向があります。 ヒト脂肪幹細胞培養液は角質細胞を活性化させ、肌のターンオーバーを促し、肌の新陳代謝を高めることが可能です。
ヒト脂肪幹細胞培養液を使ったコスメ
このように、ヒト脂肪幹細胞培養液は再生医療にも使用される細胞活性化成分で、豊富な美肌成分を含有する非常に有効な成分ですが、ヒト脂肪幹細胞培養液コスメは値段が高いのが課題です。 ウェルエイジングコスメ「キサラギ」では、このヒト脂肪幹細胞培養液配合の化粧水とエッセンスを取り揃え、お求めやすい価格でご提供しています。 ヒト脂肪幹細胞培養液コスメに興味のある方は、是非一度試してみてください。
ヒト脂肪幹細胞培養液が美肌力を高める秘密
若い頃は自ら生み出すことができた、コラーゲン、ヒアルロン酸などの美容成分ですが、老化とともにこれらを生み出すことが難しくなり、シワや肌の乾燥が生じてしまいます。 ヒト脂肪幹細胞培養液は細胞を若い頃のように活性化させ、潤いを保つ成分を自ら生み出す力を促進し、シワやたるみなどを改善に導くことが特徴です。 また、くすみは老化とともにターンオーバーの周期が遅くなり、肌の新陳代謝が進まないことにより生じるものです。 そこで、ヒト脂肪幹細胞培養液を使って周期を早め、古い角質を除去することでくすみの緩和が期待されます。 ただし、ヒト脂肪幹細胞培養液にて新陳代謝が促進された場合でも、本来自分が持っている肌の色が前提となるので、もともと肌が黒い場合、元の肌の色以上に白くなる効果は望めないので注意が必要です。 ヒト脂肪幹細胞培養液は、人間の細胞との親和性が高いと言われているのも大きなメリットです。
ヒト脂肪幹細胞培養液コスメは40代から50代に特におすすめ
適切なスキンケアには、年代やそれぞれの肌のタイプに合った基礎化粧品を選ぶ必要があります。 ヒト脂肪幹細胞培養液コスメは、特に40代以降の方におすすめです。 30代半ば以降は、老化により細胞分裂の速度が落ち、ターンオーバーにも時間がかかり、肌には古い角質が溜まってしまいます。 そうすると、表面が硬くなったり凸凹したお肌になったりし、さらにコラーゲンなどを生成しにくくなることから、顔全体のたるみが心配になる年代です。 肌の弾力が少し少なくなり、乾燥などの症状が出てきたら、ヒト脂肪幹細胞培養液コスメをおすすめします。