クリニックの名前の由来

私の目指すウェルエイジング

現代の循環器診療においては、常に新しい治療や最新のデバイスが開発され、多くの方が恩恵を受けておられます。しかし、最新治療には、侵襲的な手技や高額な医療費が必要とされます。リスクとベネフィットは、個人個人によって異なるはずです。

私は、長年、循環器内科の診療に携わり、多くの患者様と接し、急性期の苦境を乗り越えるお手伝いをしてまいりました。そのときそのとき、私は、自分なりの最良の判断をしてきたと思っています。その患者様たちは、急性期を過ぎて、加齢を経験し新たな医療を求めることになりました。

クリニック開設にあたり、あえて加齢（エイジング）を名前に取り入れたのは、このような背景があるからです。

循環器内科の診療は、急性期の緊急対応とその後の二次予防の組み合わせです。その後の生活を謳歌し、健やかに長く過ごしていただくことこそが、ウェルエイジングであると思っております。

ですから、当クリニックのウェルエイジングは、単なるアンチエイジング医療ではありません。患者様の人生哲学を実現するために、科学に裏打ちされた医療を実践しつつ、自己尊重を大事にしていきたいと思っています。

予後改善の医療と、QOL改善の医療を個々の患者様に組み合わせることが医療の基本です。患者様が病気を知り、納得し、ご自分で道を選べる医療を提供するためには、わかりやすい説明と距離感を感じさせない患者・医師関係が重要であると思っています。患者様のお気持ちを尊重し（自己尊重）、納得していただいた上で、カテーテル治療、手術治療などの選択をします。